
父は、材木屋として創業しました。
大工である、祖父の兄弟の影響を受けたそうです。
父は、曲がったことが嫌いです。
まっすぐな性格のため、お客様と喧嘩をすることをたびたびありました。
お客様を断っているのですから、いつもお金がなく貧しい生活でした。

これが父の口癖でした。
そんな父のせいで、会社は儲からず傾いていきました。
母が苦しむのを見ていられずに、私は会社を手伝うことにしました。そして・・・父親に言いました。

一流ハウスメーカーに就職していた私は、その地位を捨て地元に骨をうずめる覚悟を決めたのです。また、ハウスメーカーでは、決められたことしか行うことしかできず、まず最初に考えることは、会社の利益でした。
「会社の利益を考える前にお客さまの生活を考えろ」父がそう社員に怒鳴っていたのを覚えています。私もそう思います。
建て主の幸せなくして私たちの幸せもありません。
かっこつけて言っている訳ではなく、それが家を作る人間として、当たり前のことだと思うからです。
私の人生は家作りそのものです。
引退した父の教えを守り、一生懸命いい家を安く作っていきます。
妻と二人の子供に誇れない家など作りたくないです。

それが父から受け継いだ私の使命なのです。
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